みやぎ移住ガイド

新しいチカラが伝統産業の新しい扉を開く可能性

伝統産業だからこそ、新しい風を巻き起こす


伝統工芸というと、古くさいというイメージでしょうか? なるほど、確かに昔ながらの技法で昔ながらのモノばかり作っていては、世の中が激しく移り変わっていく現代で忘れ去られていきがちなのかも知れません。しかし、そこに新風を巻き起こすような職人がいたら? あるいは新風を吹き込む外部の人間がいたら? ここではそんなお話を少し。

宮城県伝統工芸

世界的なブランド「GUCCI」が、絹織物「仙台平」の袴地を生地に使用した「バンブーバッグ」を限定発売したのは2013年7月のこと。仙台平は、仙台市で作られる絹織物で、江戸時代から袴地の最高級品として知られています。ちなみに仙台平の現在の代表は人間国宝です。さらにGUCCIは2014年に、玉虫塗ともコラボレーション。玉虫の虹色の羽に似ていることに由来する、独特の漆塗りが施された「インターロッキングウォッチ」が、こちらも限定発売されました。仙台平も玉虫塗も、県の伝統的工芸品として指定されています。


特徴を活かせばアイデア次第で大きなチャンスに!


一方、雄勝硯は室町時代から有名な硯で、石巻市で採れる雄勝石と呼ばれる天然石が使われています。伊達政宗公にも献上され、一時は日本製の硯の90%以上を生産していたと言われています。そんな雄勝硯は県だけでなく、国からも伝統的工芸品に指定されています。石巻市は東日本大震災で甚大な被害を受けた市町村です。そんな中でも、復興プロジェクトが立ち上がり、現在アーティストやデザイナーたちと新たなデザインコンセプトが模索されています。
また、雄勝石は経年変化しにくい特徴があり、その特徴を活かして古くからスレート(石瓦)材としても世界的建築物などに使われてきました。2012年の東京駅丸の内駅舎保存復原にも、震災の津波の跡から見つけ出された雄勝石のスレート約1万5000万が用いられました。

東京駅に使われている仙台平


移り住む人が伝統産業の新しい可能性を開く


長い間続いてきた技術というのは、それだけ高い技術であるということでもあります。それを現代においてどのように使えばよいか。そんなことを考えられる職人なり、デザイナーなり、プランナーなりがいれば、もしかしたらもっと人々に親しまれる技術になるのかも知れません。また、今はメイドインジャパンが見直され始めた時代です。多くの百貨店で「メイドインジャパン」を謳う商品が注目を集めています。テレビでは日本人の伝統的な技術を取り上げる番組も増えました。そんな追い風が吹いていると思います。だから既に行動している人たちが宮城県にはたくさんいます。上記はその、ほんの一例です。

新風を巻き起こす、あるいは新風を呼び込む。職人にならずとも、例えば宮城県の伝統工芸を海外に売り込む、ということだって、これまで海外とやりとりをしてきた方ならできるでしょうし、貿易実務の経験者であれば海外での販売もスムーズになるのではないでしょうか。今まで伝統工芸に関わりのなかった人のほうが、既成概念にとらわれない柔軟な発想が生まれるかもしれません。宮城県でのそんな働き方もぜひ考えてみてください。

category: 宮城のこと

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