自主性と発想力を育む『森のようちえん』の指導者として、仙台へ移住/清水冬音さん

自然のなかで、子どもたちを育てる。自らも育てられている


淡いグリーンが広がる原っぱから、ほんの数十歩。杉の木立がすっくとそびえる、森へ小径がのびています。足を踏み入れると、1、2度気温が下がったような涼しさ。木々のざわめきと鳥の声だけが響く、静かで深い緑の風景。ここが、清水冬音さんと子どもたちの、学びと遊びの舞台です。「デンマークで生まれた『森のようちえん』は、森の中での幼児教育・保育を通して子どもたちの主体性や豊かな発想、のびやかな心と身体を育もうという活動。私が出会った『くりこま高原自然学校』の佐々木豊志さんは、その森のようちえんの活動の草分けの一人でもありました。」
東日本大震災後、登米や南三陸でのボランティア活動を介して佐々木さんと交流を深めた清水さん。久しぶりに顔を合わせた際には就職活動中だったという彼女に、佐々木さんは「今度、仙台で新たに『森のようちえん』を立ち上げるから、一緒にやらないか」と声をかけたといいます。


宮城への移住は引っ越しと同じだった


「迷いは、ありませんでした。私自身、神奈川に住みながら〝もっと自然の多いところに暮らしたい〞とずっと感じていましたし、家族もみんな私の意思を理解してくれて、移住してからはそれぞれ遊びに来てくれます。何より、ボランティアで訪れた宮城の自然の美しさや、出会った人のあたたかさがとても好きになっていたんです。」

阿部

事務所の方が住居探しに協力してくれて宮城への移住を果たした清水さん。しかし彼女はそれも「単なる就職のための引っ越しですから。」と軽やか。現在住んでいる中山の住居でも、快適に生活できているようです。
「仙台は、主要な施設やショッピングの場所、レジャーの場所も行きやすいところにきゅっとまとまってるのがいいですよね。車なら、ほぼ数十分の圏内に何でもある。移住当時は事務所がこの近くにあったので住居を中山に決めたのですが、事務所が泉ヶ岳に移転した今も、不便を感じることはほとんどありません。」


子どもたちの「考える」を大切にする


活動を始めて3年目を迎えた『森のようちえん 虹の森』。現在は週3日の通園保育を行っており、平日の主なフィールドは多賀城市の多賀城跡の森や原っぱです。

くりこま高原自然学校

「泉ヶ岳もフィールドとしては最高の場所ですが、日常的な拠点としてはやや不便との声も多かった。その点、多賀城なら、仙台からも近隣のまちからも通いやすく、自然の豊かさも申し分なしです。『森のようちえん』に決まったカリキュラムはなく、子どもたちの自主性や発想に従ってその日に何をするか決めるのですが、森へ出かける日もあれば、原っぱへ出かける日、まちを探検する日もありました。行く場所やそこでの遊びはさまざまでも、変わらないことは〝考える〞ということ。考える時間、考えを聞く時間を大切に過ごしています。自分で考え、自分で決める。そんな子どもたちの成長に、私自身も日々触発されています。」

移住定住のすすめ、阿部さん


インタビューした人:清水冬音さん
category: 移住者インタビュー   theme: 仙台市 働く

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