子どもを育てるのに、田舎がよかった/井上鎮夫さん・多恵子さん

子育て環境も整う、七ヶ宿への移住を決めた若き夫婦


2015年に七ヶ宿町に移住してきた井上鎮夫さん、多恵子さんご夫婦。移住のきっかけは、ご主人の鎮夫さんが地域おこし協力隊の募集を見て、インターンとして応募したことでした。
「私は3歳から18歳まで福島で育っているし、母の実家が七ヶ宿のお隣の白石市なので、移住には全然抵抗はありませんでした。主人は東京生まれの東京育ちなのですが、“子どもは田舎で育てたいね”という話をずっとしていたんですよ」と話すのは、奥さんの多恵子さん。


七ヶ宿に移住する前までは、神奈川県川崎市に住み、都会で日々摩耗するような生活を送っていたそうです。「頑張りすぎてしまって、体調を崩してしまったんです。結婚して、妊娠を望む中で、都会で子育てするのはわたし達には難しいと感じました。電車にベビーカーで乗ってくるお母さんに向けられる白い目に気づいていたし、子どもが歓迎されるような雰囲気ではなかったから…」。鎮夫さんも設備設計の会社にエンジニアとして勤務し「毎日終電までパソコンにかじりつくような生活だったんですよ」と話します。



七ヶ宿は「人」も魅力的


そんな中で見つけた地域おこし協力隊の募集。インターンとして七ヶ宿にやってきた鎮夫さんは、連綿とモノづくりをしていく七ヶ宿のみなさんの姿に心打たれ、夫婦ふたりで応募することを決意しました。「田舎への移住を希望しても新規就農などは未経験者にはハードルが高いし、その土地の様子を知るためにも、3年間は給与が支払われる地域おこし協力隊の仕事はありがたかったですね」と、ふたりは話します。


ちょうど七ヶ宿への移住がきまったところで多恵子さんの妊娠もわかり、念願だった“田舎での子育て”が実現しました。「保育所もすぐに入れたし、無料なんです。ここは子どもが少ない分、とても大切にしてもらえている実感がありますね」。


さらに、主婦目線での七ヶ宿の住み心地を聞くと「町営住宅は移住者がほとんどなので、いろいろ共有できる部分が多いし、同じ年ごろの子どもたちが多いのも心強いです。あと、七ヶ宿は農家が多いので、お米とか野菜はほぼ頂き物で賄っています(笑)。最低限の光熱費はかかるけれど、食費が浮く分、生活費が抑えられるのがうれしいですよね。うちも、再来年くらいから野菜を育てようと思っていて。いずれは農家民宿みたいなことも始められたらいいな」。



ついに出合えた「天職」






地域おこし協力隊として移住してきて、一番の出来事は、鎮夫さんが天職と出合えたこと。町のあちこちを訪ね、さまざまな人とのつながりを得るうち、鎮夫さんは「炭焼き」に出合ったのです。「師匠の仕事ぶりにすっかりほれ込んでしまって。地域おこし協力隊をしながら、炭焼きのお手伝いもさせていただいていました。そして、地域おこし協力隊を任期3年のうち1年残していましたが、2年で卒業し独立しました。」と、鎮夫さん。







自ら木を伐り、薪を割り、火をくべる。一見簡単そうなこの作業も、いい炭を作るためには熟練の技が必要。「まだまだ自分は修業の身です」と謙遜しますが、評判は上々。
焼いた炭は、オートキャンプ場や道の駅に卸しているほか、SNSなどで個人の注文にも対応しています。「いい炭は、長持ちして煙も出ないし、爆ぜないんです。僕の今の夢は、宮城県一の炭を作ること。“炭って言ったら、七ヶ宿だよね”って言われるようになりたいですね」と、鎮夫さんは屈託のない笑顔をみせてくれました。



鎮夫さんと多恵子さん。豊かな自然の中で炭を焼き、子どもを育て、日々の暮らしを豊かに重ねていくふたりは、森の木洩れ日のようにやさしく、あたたかな家庭をこの七ヶ宿で築いていくのです。



インタビューした人:井上鎮夫さん・多恵子さん

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