地方移住という考え方、小さな町で「真の教育」を/宮本 匠さん

理想の教育環境を目指して


北海道出身の宮本匠さん。2015年春から山元町花釜に小中学生を対象にした「学習塾よつば」をつくりました。この町に移り住んだきっかけは大学院時代の震災のボランティア。町の人の温かさに魅了され、海風が心地よいこの町が好きになり、北海道に戻ってからも行き来する生活を2年間続けました。北海道では塾講師、中学の教員を経験し、「自分のしたい教育とはなにか」模索していました。
「生徒が自ら学ぶ姿勢を育てたい」
「小規模でも生徒一人ひとりに向き合って、生徒と同じ目線になった教育がしたい」
そんな時に思い浮かんだのが、山元町で塾を開くことでした。

山元町移住者インタビュー


地方移住に選んだ町、だから出来ること


「山元町は震災後、学習塾が減り、仮設住宅の生活で十分な学習環境が整っていない子供が多くいます。中学生ともなると一人で勉強する場が必要となるのに・・です。遠い町外の学習塾まで通うか、学習塾へ行くことが叶わない場合もあります。だからこそ山元町に、子供たちが自主的に学ぶ場と集中して勉強できる環境を提供したい。大切なのは勉強を通して何を学んでいくのかです。のびのびと学び、勉強が好きになる勉強の本質を教えたい。子供の多い首都圏で塾を開いても成功するとは限りません。小さな町の方が子供が少ない分、一人ひとりに向き合えます。子供の教育にブームはありません。子供が減ったとしてもニーズはなくなりません。ビジネス面でも小さな町にこそチャンスがあると思うのです」

学習塾よつ葉

「塾は5時から7時までが小学生、7時から9時が中学生です。昼間は山に入って仕事をしています。山の仕事をしているお蔭で生活費を工面できるので、教育に専念ができ、自分の思う教育体制をつくれています。また山の仕事は地域の人との繋がりにもなっています。北海道に戻っていた間も様々な仕事を経験していたのですが、それは教師になった時に世間知らずでは生徒に仕事、職業について教えてあげられないと思ったからです。この山の仕事もいい経験となっています」


自然体でいれば、いい縁に流される


「山の仕事は移住前のボランティア時代からの知り合いに紹介していただきました。移住前に頼れる人がいると来てからの生活が楽ですね。何もないと途方にくれていたかもしれません。地域をまとめる人と繋がれたらいいと思います」宮本さんの場合は、お寺の住職さんや、駅前の商店のご主人でした。無理して背伸びしない、自然体でいて頑張りすぎない。プライドで固まらない宮本さん。「町の人の意見に耳を傾けていくと、あれよあれよというままに流されて・・この学びの家に巡り合い・・今想像以上のことが出来ています」

学習塾よつ葉宮本さん

「正直、こんなに最初から生徒が集まると思いませんでした。実はコミュニケーションをとるのが苦手です。特に同世代の人と・・ただ子供やご老人と話すのは好きでした。話下手であっても続けて挨拶していけば一つの個性としてみてくれます。町の人は優しいです。人との繋がりが地域への愛着を深めてくれています」
地方移住という道を選んだ宮本さんは、これからもこの山元町で、生徒とともに勉強と体験的な活動を通して、共に成長していきます。

インタビューした人:宮本匠さん/学習塾よつば ホームページ
category: 移住者インタビュー   theme: 山元町 子育て

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