気仙沼は新しい何かを創り出そうというエネルギーに溢れている/成宮崇史さん

「より継続的に」・・・気仙沼へ


2011年8月9日。東京での仕事を辞め、震災支援のために初めて気仙沼の地に立った成宮さん。一時的な関わりではなく、長期にわたってこの街に関わりたい。そう願って長期滞在を前提に訪れ、三ヶ月間滞在し支援活動に力を注ぎました。初めてのテント生活やボランティア活動の中で育んだ支援仲間と、「より継続的にこの地に留まりたい」「ならば仕事を作ろう!」と話し、震災支援の仲間たちとNPO法人「底上げ」を発足、秋には東京のアパートを引き払い、正式に気仙沼に移住しました。

気仙沼の景観

仕事を作ろうとは言ったものの最初は何のビジョンもありませんでした。支援活動のニーズの移り変わりを想定しながら時には瓦礫撤去の依頼を受けボランティアを派遣し、単発で子供たちの寺子屋のような活動をしたりしながら、この街が必要としていることを探る日々。年も明けたころ。地元にある団体から子供たちの学習支援の現地スタッフとしてやってみないか?という話があり、それを軸にした活動を始めたのです。


「恋人」という言葉は気仙沼発祥なのです!


最初は各地から集まった大学生ボランティアと共に、定期的に勉強や遊びの時間を共有していく中で、地元高校生の中から、「気仙沼に住む自分たちがこの街に何かできることがもっとあるのではないか?」とう意見が挙がるようになりました。2012年春ごろから高校生たちが定期的に集まるようになり、街の歴史や文化を話すようになりました。ここで高校生たちによる「底上げYouth@気仙沼」が発足し、高校生たちの自主的な活動が始まります。

底上げyouth

まずは街を知ること。文化や歴史を学ぶフィールドワークを通じて、何がしたいのかを探す。例えば「恋人」という言葉が気仙沼から始まったという地元の方にもあまり知られていない歴史に着目し、冊子を作ったり、恋人にまつわるスポットへ観光客を案内したりといった活動が実現しました。そして今では進学のために気仙沼を巣立った先輩たちにもその活動は継続されています。他地域との交流からさらに新しい発想を生み出し、各地の友人を連れて気仙沼に戻り。趣向を凝らした街案内で気仙沼の魅力を紹介する。高校生の間に培った自主的な活動を通じてより気仙沼への愛が深まり、図らずともこうして自然とUターンへの形が出来上がってしまうのです。ゆっくりと信頼関係を築き、仲間との関わりによって自己肯定感が高まっていく。それを持てる大人が必要だと成宮さんたちは感じています。「短期間での子供たちの成長の著しさを目の当たりにしたときの感動はたまりません。そんな若い世代の自主性を僕たちはサポートするだけなのです」そう言って、活動の数々を紹介してくれました。


新しいものをつくるエネルギーに満ちた街


気仙沼の歴史や文化を学ぶたびに感動があると語る成宮さん。食や自然、景観などは注目されやすいけれど、それ以上のこの街の素晴らしい魅力を知って欲しいと話します。

気仙沼市

気仙沼のエネルギー

「この街は新しい何かを創り出そうという前向きなエネルギーに溢れています。」
まずは何度か足を運び、この街を肌で感じてほしい。これから気仙沼へ向かう人たちへ、気仙沼を知り、気仙沼への熱い思いを語ればきっと地元の方はあたたかく受け入れてくれるとのアドバイスでした。そしてこれからの気仙沼。四年間で成宮さんが感じた気仙沼はとにかく人のエネルギー。他地域との交流をはかりながら、地元の大人がもっと街を知り、もっと関われるようなものを作っていきたい。若者のチャレンジにいつも大人がサポートできるような一体感のある街になっていくことを願い、成宮さんの挑戦はこれからも続きます。

インタビューした人:成宮崇史さん/NPO法人「底上げ」 ホームページ
category: 移住者インタビュー   theme: 気仙沼市 暮らす

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