<町の移住担当者に聞く>住民の幸せのために、本気で取り組む職員がいる町/丸森町 安島和仁さん・伊藤淳さん

宮城県最南端の町・丸森町


丸森町役場

宮城県最南端、阿武隈山系の山間地域の町、福島県と隣接する丸森町。
穏やかな夕暮れの庁舎で、丸森町の子育て定住推進課のみなさんがポスターを持って並んでくれました。漫才コンビかと思うほど、仲よく和気あいあいのコンビ、定住推進班の安島さん、伊藤さんのお二人は熱いハートで、丸森のことをたっぷり語って下さいました。


丸森町の移住サポートのはじまり


丸森町の「子育て定住推進課」は今年度できた新しい課です。

「町民の幸せ」を目指すのが町の職員の仕事。では外から来る「移住者」と呼ばれる方々のために、行政がやるべきことはなんだろう・・・何が正解なのかわからないまま手探りで始めた移住への取り組みです。

東京での移住フェアなどにも参加し、先進地域、人気の地域の取り組みも勉強しました。その中で気付いたことのひとつが、丸森町はいままで情報発信をしているようで、全然していなかったということ。それなら、とまず始めたのが、個性的なPR。「移住フェアに参加すると各地域がパワポを使ってPRするんですけど…それじゃ皆同じで、面白くないなと思って」と伊藤さんが取り出して見せてくれたのは、直筆文字が並ぶスケッチブック。1枚1枚に親しみとユーモアがたっぷりつまっています。

丸森絶妙な距離

丸森意外と近い

「移住してくれるかもしれない人に嘘はつけない。良いところばっかり言っても信憑性がないですし、欠点や不便なところもちゃんとお伝えすることが大切だと思っています」と「正直にマイナスポイント」と書かれたページも。そのほかにも、情報発信のためのポスターや資料はどれも個性的で魅力的。役場の方とは思えないそのセンスと考え方に脱帽です。

丸森正直マイナスポイント



「HELP(ヘルプ)」を掲げる


丸森町移住施策HELP

4月以降、行政としての移住サポートを真剣に考え抜いてたどり着いたのが「HELP」。町が目指す移住事業の姿を表現するキャッチコピーです。子どもでもわかる英語の「HELP」。「奇をてらっているわけでも、目をひきたいわけでもないんです。来ていただけるのであれば、一緒に地域の課題を解決して貰える人に来てもらって助けてもらいたい。地域に住んでいる人たちと来る人がお互いに『HELP』を言い合って助け合える関係を築いていけたら」と安島さん。そのために、まだまだ知られていない東北、宮城、そして「丸森」を自分たちが発信することで、まずは「訪問」をしてもらう。訪問した方が「発信」をする。そこから交流がはじまり、移住へ…。町民の幸せを願い、「HELP」から発展する未来を描きます。

2016年4月には、移住サポートセンターが開設されます。丸森町では、移住者のサポートだけでなく、移住者を受け入れる町民の意識醸成にも取り組みます。本当に移住してほしいのか? 移住者が来て、丸森の人口が増えるとどんな良いことがあるのか?地域のくらしはどんな風になるのか? どんなふうに受け入れたら皆が幸せに暮らせるのだろう? と、町の人たちと一緒に考えます。町民の幸せを考えるからこその取り組みです。また、このセンターを3年後までに法人化して独立させることを目指しています。制度や仕組み、組織が変わったとしても、移住者・移住希望者を継続的にサポートできるように、町民と近い距離で、自由度のあるサポートができるようにと考えています。


丸森町に移住する3つの理由


1)「便利な」田舎ぐらしができること

ちょっと海まで30分、スキー場までは1時間。山と田園地帯が広がるのどかな町は、職場、買物、病院など、日常生活に必要なものは車で30分圏内で何でも揃います。東京では職場、買物、病院、学校…日常の生活圏は30分以上かかるのが一般的、ドアtoドアだと1時間というのも珍しくありません。
「生きるために大切なものはすべてここにある」。丸森町をかたどった地図とその30km圏内をイメージしたポスターがとても印象的です。
「自宅から職場までは5分くらいなんですけど、遠回りして45分くらいぐるっと隣町まで車を走らせてから帰るときもあります。その時間が、なんかいいんですよ。気分の切り替えにもなって」と安島さん。好きな音楽を聴きながら渋滞知らずの道をドライブ。田舎・丸森町暮らしの贅沢の一つです。

丸森町
 
2)住民の幸せのために、本気で取り組む職員がいること

丸森町定住推進班

夢中で仕事に取り組む二人ですが、以前は、「転職サイトが常にブックマークにあった」と言うほど、ただただ、たんたんと仕事をこなしていたとのこと。しかし、それぞれのきっかけで仕事への姿勢が変わったと言います。安島さんは7年前、宮城県市町村職員研修所の新規採用職員研修講師になったことで、「何のために仕事をするのか」を自分の中で納得していないと伝えられないと、自分の仕事を見つめ直しました。『地方自治の本旨を体する』ということを本気で考えました。このことは職員として任命されたその日に宣誓していたことなのですけどね」と安島さんは言います。一方の伊藤さんは防災担当だった2011年に東日本大震災を経験しました。当たり前のことが当たり前に機能するありがたみと、町民からの町・役場への期待を感じて、それからは一層この仕事にやりがいと責任感を感じるようになりました。二人とも正義感ある根っからの公務員です。

「私たちの仕事は、やればいいんだろ、みたいなやっつけ仕事ではない」と胸を張ります。もっと若いうちにそれに気付いていれば、もっとうまくいったこともあったはず。そんな少しの後悔を胸に、二人は今の仕事に本気で取り組んでいます。
「誰でも何人でも来てください、なんていう無責任な夢物語ではなく、まずは今いる町の人1万5千人の幸せが前提。その上で、移住してくれた人も一緒に幸せになってくれれば」と安島さん。人がただ増えるのではなく、その人たちがそれぞれ目的を持ち、地域の課題を解決するための力となってくれるのであればと、第一に町民の幸せを考えています。

まるもり

3)起業サポート拠点「CULASTA」があること

2015年8月、町は「起業サポートセンターCULASTA」を開所しました。「蔵の郷土館・齋理屋敷」の蔵を改装したCULASTA(クラスタ)は、集合を意味する【cluster】(クラスター)と【蔵】を合わせた造語です。CULASTAで実施する、丸森町起業支援推進事業は、事業プランや収支計画、専門家紹介などをワンストップでアドバイスし、起業希望者・若い起業家をサポートするほか、無料ビジネススクールも開催しています。

丸森町は仙台まで車で1時間、東京へは新幹線で2時間。アクセスの良さと物価を考えても、ビジネス拠点の立地として好条件です。「こんなことがやりたい」「新しいビジネスの拠点考えている」「起業したい!」そんな方には、とても恵まれた環境が整っています。
移住の理由は100人いれば、100個あるはずです。丸森町子育て定住推進課の一番の強みは「臨機応変」。
「来ていただいた方には、とことん付き合います!」

丸森続きはブースで

category: 移住ことはじめ   theme: 丸森町

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