<町の移住担当者に聞く>人のつながりを大切に、そして大切にしていく町を一緒に作りたい/七ヶ宿町 今野一弘さん

宮城県で一番人口の少ない町、七ヶ宿町


田舎暮らしや移住は、近年ますます注目を集めています。それは、田舎がもつ豊かさに、都会の便利さでは得られないものを感じているからでしょう。宮城県南西部、蔵王の山麓で福島県と山形県に接する七ヶ宿町(しちかしゅくまち)。人口は1,530人、宮城県内で一番人口が少ない町です。

七つの宿の町、と書くこの町名は、江戸時代から町を通る、奥州と羽州を結ぶ街道が「山中通小坂峠(山中七ヶ宿街道)」と称され、七つの宿場があったことに由来しています。
「町内からはコンビニまでは最短、車で15分かかります。本当に何もないんですよ。」
と笑うのは、今回お話を聞いた七ヶ宿町ふるさと振興課の今野さん。でもその言葉に不便さは感じません。

七ヶ宿移住定住担当今野さん


一緒に豊かに暮らす町


七ヶ宿役場風景

「移り住む」だけではなく共に町で生きて行く仲間に来てほしい。気さくな語り口ながらも、自分が生まれ育った町を愛する今野さんの誠実さが伝わって来ます。「なぜ地元で就職したのですか?」という問いに「長男だったので…」という今野さんは、実は七ヶ宿から出て生活をしたことがないそうです。

「嫁さんの実家も町内で、兄弟も結婚して皆、町内で暮らしてるんです」。今野さんのように親戚一同がこの町で暮らすケースは最近では珍しいのだとか。七ヶ宿には都会のような「いつでも、どこでも、何でも手に入る」便利さはありません。そこにあるのは、もっと昔から守られて来た「家族で豊かに暮らすこと」。そんなことを大切にできるこの町が、今野さんは大好きなのではないでしょうか。


新しい試み・「七ヶ宿くらし研究所」


七ヶ宿くらし研究所

七ヶ宿町では現在、築100年の茅葺き古民家を改修し、田舎くらし体験、地域間の交流を目的とする「七ヶ宿くらし研究所」の整備が進んでいます。地域の食材を使い、かまどや囲炉裏による郷土料理を楽しんだり、窓から広がる豊かな田んぼ、そばの田園風景を眺めたり。そこには色々な世代の人が集い、薪ストーブと囲炉裏で暖をとります。

町は、ここを移住交流の拠点にしたいと考えており、都市住民との交流を通して、若者、子どもたちに、この町のくらしの知恵と文化を継承しながら、新しいコミュニティづくりを目指します。昔ながらの人のつながりを大切にしてきた七ヶ宿町が挑戦する新しい試みです。


七ヶ宿町に移住する3つの理由


七ヶ宿移住定住施策

田舎暮らしをしたいと思っているみなさんに、七ヶ宿生まれ、七ヶ宿育ち、生粋の七ヶ宿人・今野さんがこの地に暮らす理由のご紹介です。

心身を浄化してくれる大自然があること

七ヶ宿村の空気

青い空、澄んだ空気、豊かな自然があります。宮城県最大で、7市10町・183万人が利用する重要な水源となる「七ヶ宿ダム」、延長120mの東北一の吊り橋「やまびこ吊り橋」、青く澄みきった湖面にまるで鏡のように不忘山の山影を映し出す「長老湖」などを「観る」楽しみ、また、夏にはキャンプや登山、冬にはウィンタースポーツなどの「遊ぶ」楽しみがあります。
行き詰まった時、窮屈になった時、ため息をつかずにはいられないほど圧巻の大自然は、自分だけの時間と空間を与えてくれます。優しく静かに包み込まれると「明日も頑張ろう」という気持ちになります。そっと背中を押ししてくれるはずです。

みんなの「じいちゃん」「ばあちゃん」がいること

地域全体で子育てをするという昔ながらの風習が根付いています。学校行事の中で地元のお年寄りと交流することはもちろんのこと、近所のおじいちゃん、おばあちゃんが普段から見守ってくれています。中学校の文化祭の演劇は毎年、歴史に詳しい地元の方からお話を伺い、オリジナルの脚本を作って上演されます。その他、もちつき、田植え、グランドゴルフなども行われています。

実際、今野さんも町外から引っ越して来た子どもの変化を目の当たりにしました。少し問題行動があった子ですが、1年、2年とこの町で暮らし、中学生になった頃には落ち着いた子になっていました。役場前のバス停にある手作りの座布団は地元の方からの寄贈です。「これみんな、地元のばあさんたちが作ったんですよ」。ご近所のおばあちゃんたちが作った座布団ですから、みんなで大切にします。挨拶は当たり前、気になったことは注意する。声をかける。自分の子どもや孫と同じように、暖かく、時に厳しく見守る地域の大先輩の存在は七ヶ宿の自慢です。   

七ヶ宿役場の皆さん

子育ての支援が手厚いこと

七ヶ宿町は子育てへの支援が充実しています。保育所や給食費の無料、充実した奨学金制度もあります。特に、中学生以下の子どもがいる家族の移住に際しては、20年間住むことを条件に、新築住宅の譲渡という日本初の企画も始まりました。家族という形で地域に関わることが、結果的に町ぐるみの子育てにも繋がり、優しく、逞しく、未来を担う人を育てています。
「子はかすがい」これは家族だけでなく、その地域社会にも言えることかもしれません。

今野さんの所属する七ヶ宿町のふるさと振興課は今年度できたばかりの新しい課です。移住というと、単身者、若い夫婦のイメージがありますが、七ヶ宿町のキーワードは「家族」。特に子育て世代にオススメです。「この地域を愛してくれる人に来てもらいたいんです。移住というよりは、定住をして貰いたいと思っています。」と語る今野さん。町を一緒に育てて行く仲間が来ることを楽しみにしています。何もないけど豊かな七ヶ宿町に、みなさんも一度訪れてみてください。

category: 移住ことはじめ   theme: 七ヶ宿町 暮らす

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